あるお客様から実験用の端末を作成したいというお話をいただきました。
設計~基板作成~デバッグとなると工数がかかりすぎてしまうため、M5 Stackを使ってみました。
要求仕様
ざっくり以下のような感じでした。
- 乾電池で駆動させたい。リチウムバッテリー使わない
- xxxを測定したい
- SDカードにデータを定期的に保存したい などでした。
何を使うか
- SDカードが使える
- RTCついている
- 出来れば物理スイッチがある
という簡単な条件で探しました。BasicはRTCがないので、タッチパネルにはなってしまいますが、CORES3 SEにすることにして手配をしました。
使ってみる
CORES3 SEなので、バッテリーの付属はなく、USB接続し起動してみます。
ディスプレイも綺麗で色々な機能が付いていて良い感じです。
測定も問題なくできそうです。
このときはまだ、単4のBASE AAAは接続しないでデバッグを進めていきました。
https://docs.m5stack.com/ja/base/base_aaa
殆どの機能を実装して予定通り進んでいました。
・・・ハマる
ほぼほぼ、動作確認を終えて、バッテリーでの動作確認をしました。
・・・なんかおかしい
バッテリー(単4 x4本)で起動しません・・・
接触不良なのか、電圧不足なのか、など基本的なところチェックして問題なし。
電源管理しているAXP2101の設定を色々と触ってみるがだめ。
外部への電源を供給しないと起動することは分かりました。
ただ、これではI2Cのモジュールが使えません・・・
原因は??
電源起動したタイミングで一瞬LCDのバックライトが点灯して落ちています。
どうやら外部への供給をしたタイミングでラッシュ電流が結構流れているようです。
解決方法
身も蓋もない話しですが、CORES3を使うのを諦めました。
リチウムバッテリーも使えないため、Basicを使うことにしました。
RTCがないので、RTCモジュールをつけました。
レアケースですが、ハマった話を書いてみました。
最初から最終の環境でテストしなかったのは反省です。
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