Kickstarterで話題になった EufyMake UV Printerが到着しましたので、
ものづくり視点で開梱~テスト印刷までざっくりレビューしてみました。
EufyMakeとは?
EufyMakeは充電器とかモバイルバッテリーでも有名なAnkerのブランドです。
Kickstarterでは17,822人から$46,762,258集めました。
日本円換算(158円としたら)7,420,772,865円です。1つのプロジェクトで74億円です。
https://www.kickstarter.com/projects/ankermake/eufymake-e1-the-first-personal-3d-textured-uv-printer
なぜ支援者が増えたか
UVプリンターは今まで産業用のイメージが強かったです。
国産の安価なモデルでも100万円以上します。これがKickstarterでは30万切る価格で出ました。
性能・機能も凄そう!メーカーがAnkerということで、アフターサービス・品質などにも安心感が出て支援者が増えたと思われます。
今までも家庭用のプリンターを改造した安価なものはアリエクなどで販売されていましたが、
知識や直せる人でないと買ってすぐ使えるものではありませんでした。
Kickstarterに出た当初は日本は対象外でしたが、
途中から日本も対象になり、弊社もテスト用に購入を決めました。
現物到着~開梱
2026/3/24当初の予定からはだいぶ遅れ到着しました。
トラッキング情報が更新されるという話でしたが、結局更新されず現物が急に届いていました。
1人でも持てなくはない重さ&サイズ感で驚きました。最初プリンターとは思いませんでした。

まず開けて梱包の綺麗さに驚きました。
コンシューマーの製品では当たり前なところもありますが、開けたときから体験が始まっている感じです。このあたりはxToolとかも同じですね。(xToolもUV出すらしいですが)

外装箱も拘っています。プリンターもしっかり動きそうな気がしてきます。


箱から出してみました。非常にコンパクト&プリンターとは思えないデザインでした。
ドキュメントも日本語になっておりました。よくある複数言語のものではなく、日本語のみでした。出荷先により変えているようです。
電源を入れてみる
マニュアル見ると、緩衝材など取外したら電源を接続するとなっていたので、早速電源を入れてみました。
緩衝材はハマっているだけでネジなどは不要で全て取り外せます。コンシューマー向けの装置では当たり前ですが…ヘッドも特別固定されていません。

ちなみに電源はACアダプターでした。PSEマークもしっかりあります。24VDC 66Wとかなり小さく感じました。後で気になった点書きます。
電源を入れるとディスプレイなどはなく、ボタンのところのLEDが点滅していました。
マニュアルを見るとアプリを入れてとのことでしたので、スマホにアプリをインストールします。
特に問題なくインストールが完了しました。装置登録はBluetoothで装置を見つけアプリに登録でした。このあたりもコンシューマーならば当たり前ですが、よく出来ています。
インク充填
アプリで登録が終わるとセットアップが始まります。トータル40分程度と出ています。
まずはインク充填から開始です。

インクのパッケージも非常によくできています。インクに思えないです。何だか品質も良いように思えてきます。



バッテリーみたいなデザインです。脱着はプッシュラッチになっていました。
期限は2026/9/30でした。容量は100ccで初期充填もするので、期限内には使い切れそうです。
エンド検出用?と思われるレバーのようなもの付いていました。
カートリッジを全て挿したら充填が開始されます。
アプリには20分ちょっとの表示でした。非常に静かな充填でした。
最後、フラッシングしてるなぁと思ったら充填完了しました。
キャリブレーション
インク充填完了したらキャリブレーションに入りますが、、、
15℃~35℃の範囲内でないと始まりません。リスクを承知した上でとメッセージ出ますが、警告をキャンセルできません。少し暖めて作図開始しました。

この写真はカメラのキャリブレーションまで終わったものですが、最初にテスト作図と思われるパターンを印刷します。
結果はブラックが1本飛行曲がりっぽい感じと、マゼンタにブラックが少し混色してました。
1回の充填でここまで出ていれば問題ないと思われます。よく見えやすいパターンかも知れませんが。
このキャリブレーション用のシートは予めテーブルに貼ってあり、このあたりも親切でした。
開梱から1時間程度でテスト作図まで完了しました。
この間、取説などは全く読まず、アプリの指示に従いポチポチしていただけで、スマホのセットアップと同じ感じです。
装置を見て
最初は外観は丸みがあって、デザイン性良くしてあるけど、中身は、、、と思っていましたが、
想像のかなり上を行っていました。

メカはアルミのダイキャストが使われております。

ダイキャストにLMガイドが付けてあります。丸シャフトだと思っていたので驚きでした。

Zの昇降はシャフトが使われております。3Dプリンターと同じ構造だと思います。

ワークの高さを検出するためにレーザーが2箇所付いていました。対角に光軸が走っているようでした。検出速度も速く透明のアクリルも問題なかったです。
恐らく、そこまで調整をしなくても組んだだけでそれなりに精度が出るんではないかと思われます。
そもそもメカ的な調整は殆どないのかも知れません。
ヘッドも1ヘッド構成なこともありますが、キャリブレーションのみでした。
冒頭書いたようなコンシューマーのプリンターを改造したようなマシンでは全くありませんでした。
印刷してみた
試しに手元にあったアクリルに印刷してみました。アプリからさくっと印刷データ作成し印刷できます。
印刷位置もカメラで撮るので、そこそこ合いますが、高さあるワークは合わせにくくズレると思われます。
入力画像に対して出力結果です。何も設定をいじらず、ただ画像選択して配置して印刷しただけです。恐らく設定をいじれば色味は良くなると思いますが、そのままですと、色がだいぶズレてます。このあたりは後日テストしてみる予定です。
色味以外は価格帯的には十分な気がしました。


印刷物への簡易テスト
- パーツクリーナーで拭いてみた
ベタついてたので、結構落ちるかと思いましたが、そこまで落ちませんでした。 - テープ剥離
意地悪ですが、アクリルに印刷したものに梱包テープ貼り、剥がしてみました。
比較写真にもある通り、きれいに剥がれました。
アクリルは脱脂も何もせず印刷しました。
気になった点
インクの匂い
インクそのものはよくあるUVインクの匂いでした。それ自体は問題ないですが、
印刷後の臭気が気になりました。
2026/3/30追記
3日ほど放置した印刷物はベタつきもなく、臭気も気になりませんでした。
インクのベタつき
印刷後の印刷面を触るとベタつきがありました。特性なのか??

UVLEDはロッドレンズを介していますが、1列にチップを並べているように見えました。
パワー不足なのか…印刷後、追加照射のような動作がありましたが。
照明LEDのチラツキ
電源の容量的な問題と思いますが、ソレノイドが動いたタイミングでLEDが若干ちらつくのが気になりました。普通の人は気にしないかも知れません。
ホワイトインクの沈降(2026/3/30追記)
一度印刷し、プリンター電源を切ろうと思い、電源ボタン長押ししたらインクが排出されてしまい、3日程度経過し再度インク充填して、印刷してみたところホワイトが出ません。

クリーニング1度では復旧せず。ノズルも詰まっているように見えます。また時間を見て復旧させてみます。
感想
開梱~テスト印刷まで使っただけで、まだ色々な機能を試せていませんが、
この価格帯ですごい!というのが感想です。
印刷の色味さえある程度あえば、使えそうです。設定が分かればこの記事を更新したいと思います。
