3D関連

FacTrans for Basicスキャナーの特徴をご紹介①

Arcana製作所では、3DスキャナーをFacTransというブランドで3Dスキャナーの販売・開発を行っております。全身スキャンから小さなものまでご依頼に合わせご提案をさせて頂いております。

今回は製品化に向けて開発中のFacTrans Basicの特徴の1つをご紹介します。

360°スキャンが簡単にできる!

スキャン対象の底面を撮りたい場合や、物を動かさないとスキャンできない場合、FacTrans BasicのUV光を使ったスキャンが威力を発揮します。

従来のスキャナーでは、スキャン対象の角度を変えてスキャンを行った後、スキャンしたそれぞれのデータを合成する作業がありました。

特徴点が多く捉えられるスキャン対象では、自動合成が可能ですが、特徴点が少ない場合、手動で合成された経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

FacTrans Basicでは、スキャン対象物にUVで発光する特殊なインクをスプレーし、スキャンを行うことで、特徴点を与え、自動的に合成を可能にしています。

従来の方法

スキャン対象を裏面まで撮らない場合は、写真のように、スキャン対象物の下にマーカーやノイズテクスチャを置くことで、スキャンしにくいものも綺麗にスキャンをすることが可能です。
特徴点が多く撮れるものは、このようなノイズテクスチャは不要です。

スキャン対象の裏まで撮りたい場合、スキャン対象を寝かせスキャンをさせます。

最後に、それぞれの3Dデータを合成させ1つの3Dデータにする必要があります。
この合成がポイントになってきます。特徴点が多く取れるスキャン対象の場合は自動的に合成することが可能ですが、特徴点が少ない場合、手動で任意の点を指定し合成させる手間がかかります。


ノイズテクスチャの上でスキャンをしても、
スキャン対象にノイズテクスチャがついているわけではないので合成には効果がありません。


任意の点の指定がうまく出来ない場合、正しく合成できなかった。という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

FacTrans Basicの特徴

FacTransではスキャン対象に特殊なインクをスプレーします。このインクはUV光が当たると発光し、自然光では見えません。

スキャン対象物に特徴点を付与することで、ひっくり返しても、特徴点が対象物にあるので、自動で合成することが可能になります。

簡単に手をわずらわせることなく、360°の3Dデータが作成可能です。

この特殊なインクは自然光では目に見えません。FacTrans Basicは、光源を切り替えながらスキャンを行うことで、色情報と形状情報をスキャンし、フルカラー3Dデータを作成します。

この特殊インクがあることで他にもメリットがありますので、後日紹介をさせていただきます。

FacTransでスキャンしたデータはSketchfabで公開しています。

https://sketchfab.com/factrans

FacTransについて質問がある方はお気軽にお問い合わせください。
スキャンテストも可能ですので、ご連絡をお待ちしております。