FacTrans for Fullbodyは3DGSに正式対応しました。3DGSとは何かをご説明します。
3DGSとは
3DGSとは 3D GaussianSplatting の略です。
かなりざっくりとした説明になりますが、以前より存在した3D表現の手法の一つである点群データを拡張したようなもというとイメージがしやすいかと思います。
従来点群データは点と色情報しか持たない離散的なものでしたが、GaussianSplattingは点にガウシアン分布として形の広がりや、色の透明度といった広がりをもたせ、空間上のぼんやりとした塊として表現する手法です。
点を塊として表現するため、低密度な点群であってもレンダリングしたときに点同士の隙間が滑らかに表現できるようになります。結果として従来のポリゴンメッシュデータや点群と比較して少ないデータと描画負荷でフォトリアルな表現をレンダリングできるのが最大のメリットです。

以下はメッシュ表現と3DGS表現の違いの具体例です。
従来の3D表現で難しかったものが3DGSにより表現されているのがお分かりいただけると思います。

髪の毛、ペットの毛並みの表現など
従来のメッシュでは表現が難しかったところもきれいに表現ができます。


金属やエナメルのような光沢があるものも綺麗に表現が可能です。
3DGSを試すには
3DGSデータの生成にはフォトグラメトリと同様に、多視点画像データの入力がベースになっています。つまり、フォトグラメトリで使用した写真がそのまま流用できます。2025年現在PC上のローカル環境で誰でも手軽に3DGSを試せるものとしてはPostshotというPCソフトがあります。また、更に手軽に試すことができるスマホアプリとしてScaniverseというものがあります。
特にPostshotはCLI(command-line-interface)にも対応しているため自動化のパイプラインを組むのにおすすめです。
FacTrans for Fullbodyで3DGS
FacTrans for Fullbodyは3DGSに正式対応しました。
FacTransAppFullbodyのバージョンアップで使用可能になります。
FacTransAppFullbodyはもともとフォトグラメトリ用ソフトであるRealityCaptureと連携して動作するソフトです。
今回以下の処理を全て自動化できるバージョンアップをしました。
スキャン対象だけを
3DGSデータ(plyデータ)としてエクスポートできるようになっています。
- スキャン対象のクロップ
- スケーリング
- データのクリーニング
- データサイズの圧縮


自動処理でエクスポートされたデータです。
フローター(ゴミ)もほとんど無く出力されます。
3DGS活用
3DGSは従来メッシュ表現では苦手であった髪の毛、
毛並みの表現や光沢のあるものもきれいに表現が可能です。
メッシュデータでは頭の部分に凹みが発生したりし、
そのまま共有をした場合、見た目が悪くなる場合がありました。
3DGSはその課題を解決します。
3DGSデータはFacTrans.Cloudを使用することで簡単にお客様に提供することが可能になります。
ご注意
3DGSデータは3D PrintやARには使用できません。
ARの場合は自動的にメッシュデータに切り替え表示させる機能がFacTrans.Cloudにはございます。
3D Print, ARなどに使用する場合は従来のメッシュデータが必要となります。
3DGSの今後
3Dデータの新たな表現手段がここ1、2年で急速に進歩してきています。
最近では3DGSを時系列データにした4DGSというのも出てきているので目が離せません。FacTrans for Fullbodyを使用した4DGSもテスト中です。
我々Arcana製作所は今後もいち早く最新の技術に触れ、製品開発に取り組みお客様に提供していきますので、今後ともよろしくお願いします。
お問い合わせ
FacTrans for Fullbodyに限らず、用途に合わせたカスタマイズなども行っておりますので、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
